放射線科より

永遠に続くかと思えた夏も終わり、今度は朝夕の冷え込みで布団から出られなくなって困っている放射線部からのお知らせです。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)という病気を聞いたことがある方も多いと思います。だんだん骨が脆くなり、ちょっとした事で骨折しやすくなる病気です。
骨折する部位が背骨や股関節だと生活の質も大きく下がり、場合によっては寿命にまで影響する恐ろしい病気です。
しかも、この病気は自覚症状がなく知らないうちに病気が進行していきます。
そこで骨粗鬆症を調べる方法に骨密度検査(こつみつどけんさ)があります。

今回は当院の骨密度検査装置をご紹介します。
Hologic社のHorizon QDRシリーズ(米国製)です。

骨密度検査と言ってもさまざまな検査方法があります。
超音波を用いて、踵(かかと)や前腕(ぜんわん)を検査するものや、手の骨をX線撮影することで検査するものもあります。
当院の装置はDXA(DEXAと表記されることも。デキサと読みます)法で検査しています。これは2種類の強度のX線を使って骨密度を測るもので、現在最も標準的な検査法とされています。当院では検査部位に金属等が入っていなかったら、腰椎と股関節の2箇所を検査して骨密度を調べます。
検査時間は2箇所検査しても、約5分程度で痛み等はありません。(ただし検査中は動けません)検査部位にボタンや金具がついた服の場合、検査着に着替えていただきます。
また直近でバリウム検査や、造影剤を用いた検査をした方は、時間をおいて検査した方が正確な検査ができます。