こんにちは、リハビリ室のKです。
今回は5月18日から25日にかけて開催された自転車ロードレース「Tour of Japan(TOJ)」に、VC FUKUOKAのマッサーとして参加させていただきました。TOJは日本国内を舞台に行われる全8ステージ・8日間にわたる大会で、今年は国内外から16チームが参加。ステージは、大阪・堺を皮切りに、京都、いなべ、美濃、信州飯田、富士山、相模原、そして最終日は東京と、毎日移動を繰り返しながら行われました。各ステージごとに区間優勝を争い、最終的には8日間の総合成績で優勝が決まるという、非常にタフなレースです。
VCFUKUOKAは2013年の設立以来、ついに今年、念願だった「ツアー・オブ・ジャパン」への出場権を初めて獲得しました。全8ステージで構成され、そのうち6ステージが100kmを超える過酷なコース。特に富士ステージではヒルクライムもあり、選手たちの疲労は計り知れないものがありました。それでも、チームは無事に最終日まで走り抜くことができました。
私は今回、選手の身体のケアを担当するマッサーとして帯同しました。普段はリハビリ室で患者さんの治療にあたっていますが、今回は「明日も走らなければならない選手のコンディションを整える」という、また違ったプレッシャーのある役割でした。
外国人選手からは多様なリクエストもあり、かつ次の日のレースに備えた限られた時間の中で、最適な対応が求められました。これを機に英会話も頑張ろうと思いました。また、急きょ給水ポイントでボトルを手渡す係も任され、自転車に乗ったままの選手に確実にボトルを渡せるかどうか、緊張感も味わいました。
そして迎えた7日目、相模原ステージでは、VC FUKUOKAのベンジャミ・プラデス選手が見事ステージ優勝!チームにとっても大きな快挙となりました。私自身もマッサーとして選手の体調管理やケアに携わっていたので、彼の勝利に少しでも貢献できたのではないかと思うと、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。
今回のレースを通して特に印象的だったのは、「チームとして勝つ」というVC FUKUOKAの雰囲気でした。ステージ優勝を果たした選手の背後には、エースを支えるアシスト選手の存在があり、さらにその選手たちを陰で支える監督やメカニック、チームスタッフがいます。
それぞれが自分の役割を全うしながら、一つの目標に向かって走る――そんな一体感こそが、チームスポーツとしての自転車ロードレースの魅力だと感じました。
今回、長期間の不在により、リハビリの予約変更などでご迷惑をおかけしましたが、皆さまのご理解とご協力に心より感謝いたします。この貴重な経験を、リハビリ室の現場にも活かし、皆さまにしっかりフィードバックできるよう、今後もより一層励んでまいります。
そして、これからもVC FUKUOKAへの温かいご声援をよろしくお願いいたします!
Photo Syunsuke FUKUMITSU
Kensaku SAKAI