ギプスシーネの包帯について

本日は看護部から投稿です。
足関節に靭帯損傷、骨折などでギプスシーネをした際の包帯の巻き方について紹介します。
(担当医からご自身で巻き直して良いと言われた場合のみ行ってください)
今回はらせん巻きという方法です。
用意するものは、使用中のギプスシーネ(シャーレ)と包帯、包帯を止めるテープです。
巻き方の基本として、以下を必ず守ってください。
・静脈血が末梢にうっ滞するのを防止するため、心臓より遠い所から心臓に近い方に向かって
 巻きます。
・きつく巻いたり、一部分だけ締め付けた場合、血流障害を起こすことがあるため、
 適当な圧(シーネが固定される最低限の圧迫)で均一に巻きます。
 伸縮性のある包帯を使用する場合、巻き終わった後に締め付けが強くなることがあるので
 注意が必要です。
包帯を巻く際は、手の中で転がすように巻くとスムーズに巻けます。
以下のように持つと巻きやすくなります。

包帯端を斜めに出して、1周。最初に斜めに出した端を折り込んで2周目をまくと解けにくくなります。

足首付近までは前に巻いた包帯の1/2-1/3くらいが重なる様に斜め上に上がっていくよう巻いていきます。

足関節のカーブしたところは、足首→甲→足首→甲の順番で交互に8の字状に
巻いていきます。(しっかり固定されるように2、3回交互に巻きます)

ギプスシーネ全体を膝側まで巻き終われば、今度は足先側に戻り、
十分な患部の固定ができたら、端をテープで固定し、終了です。
ギプスシーネ装着中に、
・安静にしているのに痛みが強くなる(患部の腫脹による締め付け)
・爪の色が紫色になる・冷たくなる・痺れが出る(腫脹による血流障害)
場合は、すぐに包帯を外して症状が改善するか確認してください。改善しない場合は固定してもらった病院へ連絡するか、土日夜間などで連絡がつかない場合は救急医療情報センターもしくは救急病院に相談してください。