シーバー病

新米院長まついです。
経験したことのない猛暑が続きますね。
我が家のこどもたちは暇を見つけてはビニールプールで水遊びをしています。
子供の体力ってすごいですね。
暑い日に来院される際は水分摂取など十分に行いながらお気をつけて来院ください。


今日は子供繋がりでシーバー病です。
小学校高学年〜中学生くらいの成長期でスポーツを頑張っているお子さんで見られる状態です。踵を痛がっていると言って受診されることが多いです。
踵の骨(踵骨:しょうこつ)にある成長中の骨(骨端核)に過度な負荷がかかり分離(骨折)した状態です。以下がシーバー病(初期)のレントゲンになります。

レントゲン:骨端核に一部黒線が見え骨炭核の分節化が起こっています

原因としては、運動などによる過度な負荷がかかっていることが多いようです。
荷重時痛や圧痛があります。
治療法としては、基本的に保存療法(手術以外の治療方法)となります。
痛みのコントロールとして、アイシング療法、湿布などの外用使用、(痛みがひどい場合に注射による消炎鎮痛)、超音波などによる消炎・鎮痛
損傷部位に対する安静目的に、スポーツの休止、松葉杖などでの免荷、足底装具の使用
再受傷予防のため、柔軟性の評価・改善、歩容・走行の評価・指導、靴の指導
などを行います。
外観上は分かりませんが、骨の怪我であり、治療期間が数ヶ月と長期化することもあります。
スポーツをされている成長期のお子さんが繰り返し踵の痛みを訴えられる場合は早めに医療機関(整形外科やスポーツ整形外科)にご相談ください。