1月13日は大学ラグビー、帝京 vs 早稲田を観戦しようと決めている院長のまついです。
新年といえば駅伝ですね。
原監督率いる青山学院は、やはり強かったですね。
私はどうしても靴に注目してしまいます。
Nikeが厚底・カーボンソールのシューズを発売して以降、2021年にはなんと、参加選手210人中201人がNikeを履いていた、という驚きのデータもあります。つまり、Nike率は96%にものぼったそうです。最近では、他のメーカーもカーボンソールのシューズを発売しており、Nike以外のシューズを使用する選手も増えてきているようです。
では、なぜNikeがこれほど流行ったのでしょうか?
それは、速くなるからです。
競技として走る場合、当然、速くなるためにはカーボンソールの使用を考えると思います。
しかし、速くなる=脚への負荷が増えるという側面もあるのです。
わざわざ「脚」と書いたのは、足部や足関節だけでなく、膝関節・股関節、骨盤を含む全身にかかる負荷を意味しています。
ランナーは、着地→立脚→蹴り出し→遊脚のサイクルを繰り返しながら走ります。この間、着地から蹴り出しの瞬間に、地面に加える力と同じ力を脚が受けることになります。これが「反力」です。
想像するに、カーボンソールのしなる力で反力が増しているのだと思われます。
その結果、脚への負荷が増大します。
この反力に耐えられる体であれば問題ありませんが、耐えきれない場合、肉離れや疲労骨折などの故障につながるケースが出てきているようです。
実際、股関節周囲の障害が以前の2倍に増えたという報告もあるようです。
競技の世界では、この「武器」を簡単に手放すことはないでしょう。
これに耐えうる体を作るための研究が進んでいるのでしょう。
あるいは、F1のように、シューズの使用に対する規制が強化される可能性もあります。
トップ選手、アマチュア選手ともに、怪我なく走り続けられることを願っています。
その昔、私が学生時代(1996年ごろ)にエースサイクルで購入したCannondale R800です。
アルミフレームで、ストレートな後ろ三角が特徴的で、見た目からして「踏んだだけ進みそうなフレーム」です。しかし、フロントフォークはカーボン製で、さらにカーブしており、コーナリング時のハンドリングをマイルドにし、衝撃吸収性を高めることを意図した組み合わせだったようです。この自転車で、福岡から鹿児島までのタイムトライアルをしたときのことは、今でも鮮明に覚えています。
鹿児島に到着したときには、体中が痛かったことを。
最近のCannondaleです。
ほとんどがカーボンモデルですが、アルミモデルも残っているようです。
アルミフレームも、太さを変えるなどして衝撃吸収性を考慮した設計になっています。
フロントフォークはストレートですが、オフセットしており、さらに正面から見るとカーブしています。これにより、衝撃吸収性が向上しているようです。
どんな競技でも、体に合った機材を選ぶことが大切ですね。