済生会福岡総合病院整形外科の水内先生が主催されている膝の会に参加して参りました。
なにわ生野病院岡島先生のご講演で、
人工膝関節手術における骨粗鬆症の治療についてのお話しでした。
・術後3ヶ月程度は金属周囲の骨密度低下が起こっており、人工膝関節置換術前から骨粗鬆症治療介入が必要(数千例の手術例で金属の沈み込みが1%以下ではあるが起こっている)
・骨粗鬆症の治療順としては、従来のビスホスホネート製剤と言われる骨吸収阻害剤からではなく、骨形成促進剤から使用した方が良い
私が医師免許を取得した頃では考えられないくらい手術対象年齢が高齢化しております。(浜の町病院での人工膝関節置換術症例は手術時平均77歳でした。最高齢は96歳!)
術後合併症を減らし、人生100年時代に長持ちする人工関節にするためには骨粗鬆症の治療が大事そうです。